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自由死刑 by a☆i, Keita 890th day


c0032784_075159.jpgこの風景を見るのも、今日で最期かなぁ。
気持ちいい青空も、三日月のきれいな夜空も、最期だ。

そう思って、この辺りを歩いた
数年前のあの日が懐かしく思い出される。

あなたを失ったら、もう生きている意味などない。
と、思っていたあの頃の私は、
今思い出すと、なんともくすぐったい。
青臭いというか、真っ直ぐというか、
まんが読みすぎというか。


昔の想いはさておき、今日でこの世とおさらばだ、
と思って過ごす1日、いや、数日間は、なんとも不思議に過ぎていく。

タイトルは、だいぶ前に=ん=さまに、薦めていただいた島田雅彦氏の本の題名です。
万博の待ち時間などに読んでようやく終わりました。

さて、一週間後にこの世からいなくなってみるかな。と思い立ってからの主人公の一週間。
金曜日からはじまって、土曜日、日曜日・・・・と章が分かれていて、読みすすめていくほどに、余命が短くなっていきます。

主人公がなぜに自由死刑の執行に踏み切ったのか、いまいちわからないものの、
一週間後、と決めてからの時の過ごし方は、なかなか面白い。
残っているお金100万円で、酒と女と美味しいご飯を追求?あと一週間そんなんでいいのか?
と、生き続けていく時には、踏み切れないようなちょっぴり大胆なことと、なぜか出逢ってしまう不思議な人たちと、
その人たちの価値観、人生観、などなど、ぐちゃぐちゃになりながら寿命が縮まっていく。

なんとも不思議なのは、主人公の人生観?
死ぬのが怖いとか恐くないとか、さっぱりとしたあきらめ感とか、
それは、わかるような気がした。懐かしい想いなような気がした。
でも、もう少し自分と違ったのは、結局主人公は実際にこの世からいなくなれた人で、
私は、いなくなれなかった、死にぞこないということだ。

彼は、とんでもない挫折があったわけでも、絶望があったわけでも、
特にとんでもない引き金になる何かがあったわけではなく、
自然となるようにして、起こるようにしてそうなったのか。

当時の私には、大きな挫折と、絶望と、切なさと、虚しさと、色々なものがあった。

ふぅむ。なつかしい。


本の主人公の心理描写など、特に死んでしまう人の気持ちなど、作者も生きている人だから、
本当にわかるわけがない。書かれた気持ちも嘘に違いない。
でも、あれこれありながらも無事にあの世に逝った主人公と、私の間の違いがみられたように感じた。

ま、今は生きていてとっても楽しいんだけどね☆
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by keita-aoi | 2005-06-01 23:59